義務化されたパワハラ防止!どんな行為がパワハラに該当する?
身体的な攻撃
パワハラ行為の中でも最もわかりやすいのが、身体的な攻撃をして相手に威圧感を与えることです。身体的攻撃とは、身体を殴る・蹴るなどの暴力的な行為や、小突いたり、相手の衣服などの身に付けているものを強く掴んだり、わざとぶつかったりすることなどが挙げられます。
また物を投げたり、ごみ箱を蹴飛ばしたりといった直接危害を与えない行為もパワハラだと考えられ、こういったパワハラ行為によって怪我をした場合には、傷害罪が適用されます。
精神的な攻撃
他の人から見ると一見分かりづらいのが、精神的な攻撃によるパワハラ行為です。例えば、暴言を吐いたり、脅迫めいたことを言って相手を精神的に追い詰めたり、名誉棄損になるような侮辱をすることも、精神的なパワハラ行為になるのです。
しかし、言葉によるパワハラ行為は、受け止める人によって感じ方が変わります。パワハラ行為だと認められるような客観的判断材料や、相手を精神的に追い込むような言動があった場合には、精神的なパワハラ行為として認定されるでしょう。
人間関係からの切り離し
人間関係からの切り離しとは、俗にいう仲間はずれや村八分、無視・隔離などのことです。パワハラを受けている人だけを、そのほかの人間関係から切り離すパワハラ行為のことを指します。
例えば、パワハラを受けている人だけを社内のイベントに呼ばなかったり、その人だけを業務とは違う部屋で作業させたりといったことが挙げられるでしょう。また、挨拶や話しかけても無視をする、報告や連絡を無視する行為も立派なパワハラ行為になるのです。